An image that illustrates how SonicWall and Solutions Granted adds MDR and SOCaaS capability.

SonicWall、MDRとSOCaaSでパートナーをサポート

サイバーセキュリティ情勢はますます複雑化しています。攻撃の数が増え、攻撃が高度になるにつれて予算もスタッフも不足し、マネージドサービスでセキュリティを確保するITチームが増えています。2023年には中小企業のサイバーセキュリティ支出の推定41%がマネージドサービスとシステムインテグレーターに充てられています(2020年は35%)。 しかしこれらのMSP(マネージドサービスプロバイダー)やMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)も顧客と同じ課題を抱えています。各種のポイントソリューションが発する大量のセキュリティアラートを管理し、それらに対応する脅威アナリストや研究者の専任チームを欠くことです。 SonicWallのMSP、MSSP、その他のチャンネルパートナーのグローバルネットワークは、この穴を埋めるため、非マネージドのポイント製品のネットワークからマネージドセキュリティソリューションのシームレスなプラットフォームに移行する必要があります。このため、このたび米国の大手MSSPであるSolutions Grantedを買収いたしました。これによりマネージド検出/応答(MDR)、セキュリティオペレーションズセンターアズアサービス(SOCaaS)、他のマネージドサービスなど、複数の主要テクノロジーがSonicWallのポートフォリオに追加されます。 Solutions Grantedについて Solutions Grantedは、クラス最高のサイバーセキュリティをMSPに提供するため、設立当初からSonicWallと協力しています。18年にわたってオープンエコシステムに力を注ぎ、アラート疲れの問題を解決するとともに、中小企業のセキュリティを強化するMSPに携わってきました。 Solutions Grantedは現在、中小企業を対象とした多数のチャンネルパートナーを含め、北米全土のMSPに世界クラスのマネージドセキュリティサービスを提供しています。充実したサービスとサポートにより、セキュリティ業界の確固たるリーダーとして、近年ではCRN Security 100(2018~2021)、Top Global MSSP(2018~2021)、Blackberry Cylance MSSP Partner of the Year(2018、2019、2021)など多数の業界賞を受賞しています。 SonicWallは、Solutions Grantedチーム、特に専門知識豊富なCEOのマイケル・クリーンを歓迎し、経営陣の1人として、Solutions GrantedのサービスとSonicWallの製品やパートナーサービスとのシームレスな統合に協力してもらう予定です。 クリーンはチャンネル事業に20年の経験を持ち、MSP向けの実用的なサイバーセキュリティ対策でキャリアを積んできました。 情報技術とセキュリティの溝を埋めるというクリーンのビジョン、および顧客のビジネス目標、エコシステム、コンプライアンス基準に合わせたソリューションを提供するという意欲により、Solutions Grantedは急速に成長しました。 新しいソリューションとサービス Solutions Grantedは、新しいサービスによりマネージドサービスのポートフォリオを拡大します。   エンドポイント向けMDR:さまざまなエントリポイントからの全種類の脅威に対する年中無休の脅威モニタリング、脅威ハンティング、検出/応答を含む包括的なサービス クラウド向けMDR:過去のMicrosoft 365やGoogle Workspaceの防御をくぐり抜ける高度なフィッシングやSaaS攻撃に対する年中無休の保護 SOCaaS(マネージドSIEM):脅威に関する調査やコンプライアンスを目的とし、さまざまなセキュリティアラートやログを統一する集中ログ管理サービス […]

An image that shows SonicWall's Gen 7 NGFWs that offer advanced cybersecurity against rising threats.

SonicWall第7世代ファイアウォール:安定性、セキュリティ、拡張性

2023年上半期に、SonicWall Capture Labsの脅威研究者はクリプトジャックが399%増加、暗号化された脅威が22%増加、IoTマルウェア攻撃が37%増加したことを確認しました。また、攻撃は巧妙化を続けており、使用される方法や攻撃の速度はどちらも上昇を続けています。 現在求められていることは、私たちのサイバーセキュリティ対策の迅速な進化です。私たちは個人のセキュリティ対策を強化することによって行動を変える必要があるだけでなく、より高度な保護を求める緊急の要請に応えられる能力と耐久性を備えた、これまで以上に革新的な技術を導入する必要もあります。 SonicWall次世代ファイアウォールがその要請に応えます SonicWallのファイアウォールは、単なる従来製品の焼き直しではありません。大規模企業と中小企業のどちらであっても多様な経路からの攻撃を阻止できるレベルに引き上げられるような、新たな進展の能力と柔軟性にも目を向けています。サイバーセキュリティに対する当社のビジョンは、幅広い侵入から組織を保護し、サイバーリスクを先制的に軽減すると同時に、デバイス、新しい境界、ネットワークセグメントにわたって保護を強化しつつ、総所有コスト(TCO)の削減も実現することです。 お客様は、組織の規模、業種、従業員が勤務する場所に関係なく、有効なサイバーセキュリティの体制を維持するために必要なセキュリティ、制御、可視性をもたらす次世代ファイアウォールを提供することに対する当社の絶え間ない献身の恩恵を受けることができます。 企業、政府機関、サービスプロバイダー向けに設計されたSonicWallの次世代ファイアウォール SonicWall第7世代ファイアウォールはSonicOS 7オペレーティングシステム上で実行され、高可用性、SD-WAN、ダイナミックルーティングなどの高度なネットワーク機能を備えています。これらのファイアウォールは、1ラックユニットまたは2ラックユニットのアプライアンスにおいて実証済みのセキュリティとクラス最高のコストパフォーマンスで現在需要が高まっているサイバーセキュリティ情勢に対応するように設計されました。 当社のGen 7次世代ファイアウォールは、マルウェア分析、暗号化されたトラフィックの検査、クラウドアプリケーションセキュリティ、URLフィルタリングなどの総合的な統合セキュリティサービスであらゆる規模の組織を保護します。さらに、17種類のすべてのGen 7次世代ファイアウォールは、SonicWallのクラウドネイティブのNetwork Security Manager(NSM)で迅速かつ簡単に管理できます。NSMは、分散型企業に使いやすい単一のクラウドインターフェースを提供し、合理化された管理、分析およびレポート作成を実現します。 Gen 7のコレクションは、教育機関、金融業界、医療提供者、政府機関、MSP/MSSPを保護するためのセキュリティとパフォーマンスの基準を押し上げます。非常に小規模なホームオフィスから大規模な分散型企業まで対応するGen 7次世代ファイアウォールは、オンプレミスだけでなく、データセンター、仮想環境、クラウドの資産を保護するために設計されています。 エントリーレベルの次世代ファイアウォール:Gen 7 SonicWall TZシリーズは、お客様のニーズに合わせた専用設計の使いやすい統合セキュリティにより、中小企業や拠点を侵入、マルウェア、ランサムウェアから保護します。TZシリーズには、270、370、470、570、670の5つのモデルがあります。すべてのモデルがエンタープライズグレードの保護機能と使いやすさ、そして業界トップクラスのTCOを兼ね備えています。 ミドルレンジの次世代ファイアウォール:当社のGen 7ネットワークセキュリティアプライアンス(NSa)シリーズは、中堅企業から大企業向けに業界をリードするパフォーマンスを提供します。NSaシリーズは2700、3700、4700、5700、6700の5つのモデルで構成されています。いずれのモデルも、侵入防止、VPN、アプリケーション制御、マルウェア分析、URLフィルタリング、DNSセキュリティ、Geo-IP、ボットネットサービスなどの総合的なセキュリティ機能を備えています。 ハイエンドの次世代ファイアウォール:Gen 7ネットワークセキュリティサービスプラットフォーム(NSsp)ハイエンドファイアウォールシリーズは、大規模企業、データセンター、サービスプロバイダーが必要とする高度な脅威保護、高速、予算に優しい価格を提供します。NSspシリーズは10700、11700、13700、15700の4つのモデルで構成されています。それぞれのNSsp次世代ファイアウォールは、高いポート密度と100 GbEのインターフェイスを備え、数百万の接続を処理してゼロデイ攻撃やその他の高度な攻撃を防ぎます。 ハイエンドの次世代ファイアウォール:Gen 7ネットワークセキュリティサービスプラットフォーム(NSsp)ハイエンドファイアウォールシリーズは、大規模企業、データセンター、サービスプロバイダーが必要とする高度な脅威保護、高速、予算に優しい価格を提供します。NSspシリーズは10700、11700、13700、15700の4つのモデルで構成されています。それぞれのNSsp次世代ファイアウォールは、高いポート密度と100 GbEのインターフェイスを備え、数百万の接続を処理してゼロデイ攻撃やその他の高度な攻撃を防ぎます。 SonicOS/OSX 7を搭載 SonicWall Gen 7次世代ファイアウォールは、新しいSonicOSオペレーティングシステムの最新バージョンであるSonicOS/OSX […]

The featured image about how SonicWall NSM enhances alert capabilities and reduces alert fatigue. Customize critical notifications for better network security management.

まったく新しいSecureFirstパートナープログラムがどのようにパートナーを最優先に考えているか

30年以上にわたり、SonicWallの成功は、活気に溢れ、成長し続けるパートナーコミュニティによって支えられてきました。そのコミュニティは、当社にとって単なるパートナーではなく、SonicWallの信頼できるアンバサダーであり、顧客にとっての信頼できるアドバイザーであり、サイバーセキュリティという広い分野における信頼できる専門家でもあります。 それと同様に、当社を信頼し、イノベーションを続け、世界中のネットワークを防御する製品とソリューションを提供し続けてくれています。このようなレベルの相互信頼は、単に有益というよりも、欠くことのできないものとなっています。それによって共に成功を手にできるだけでなく、その成功を促進するために、より高いレベルの協力関係が可能となるからです。 1年以上前、受賞歴もあるSecureFirstパートナープログラムの更新と強化を検討し始めたときに基盤となったのが、このようなコラボレーションです。パートナープログラムのあるべき姿について、最も良いアイデアを持っているのは当社のパートナーの皆様自身です。そこで、パートナープログラムに何を求めているか、最も効果的にパートナーの成功を推進するものは何かについて、パートナーの皆様からご意見を募りました。 その結果として登場したのが、パートナーコミュニティを第一に考えた、まったく新しいSecureFirstパートナープログラムです。これは、パートナーの声に耳を傾けるというSonicWallのアウトサイドインのアプローチの次のステップであり、SonicWallの成功を牽引してきてくれたパートナーの成長および繁栄への投資でもあります。 はじめに 当社のグローバルチャネルコミュニティは多様性に富んでおり、あらゆる業界から17,000社を超えるパートナーが、各国でサービスを提供しています。当社は、パートナーとの対話を通じ、パートナーコミュニティ全体が直面している課題と機会の全体像をよりしっかりと把握することができました。いただいた貴重なフィードバックは、最もご要望の多かった主要分野を中心に、SecureFirstプログラムの大幅な強化に活かされています。 この新時代のSecureFirstは、パートナーの皆様の成功に必要なものをより多く提供し、短い時間で価値を最大化できるように設計されています。当社では、マーケティング開発基金を増強して相互成長を促進し、パートナーがリベートを達成するためのしきい値を下げ、割り引きを充実させ、積極的な顧客案件登録を提供することにしました。 内容をこのように拡充したことにより、パートナーの皆様には、独自のビジネスモデルを活用しながら、それぞれの業界で他社をしのぐ成功を手にしていただくことができます。 今回の変更における当社の目的は、パートナーのビジネス成長に役立つ積極的な役割を果たすことです。 成功への道筋 しかし、パートナーのグループはこのように多様に富むものであるため、すべての方にご満足いただけるアプローチを見つけることはできないということは当初から認識していました。 そのため、新しいSonicWall SecureFirstパートナープログラムは、2種類のトラック、「Velocity(スピード)」と「Mastery(専門知識)」での構成となっています。Velocityトラックでは、市場投入までのスピードと手軽なエクスペリエンスを重視する一方で、Masteryトラックは、SonicWallプラットフォームのエキスパートとなることを目指すパートナー向けとなります。 これらのトラックは、パートナーがSonicWallとの関わり方のレベルを選択できるようにするものですが、どちらをお選びいただいてもパートナーは競争力のある価格と効率性を高めるツールを利用することができます。 サービスプロバイダー向けの優れたメリット 脅威が巧妙化し、攻撃対象が拡大し続けている状況を受けて、多くの組織がマネージドサービスプロバイダー(MSP)やマネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)の支援を求めるようになっています。このような「仮想CIO」は、顧客のクラウドベース、オンプレミス、またはハイブリッドのIT環境をサイバー攻撃から保護するための支援を行います。 しかし、このようなサービスプロバイダーに対する需要は増加し続けており、それと同時にこのようなプロバイダーに課される要求も増え続けています。MSP/MSSPパートナーと具体的にその点について詳しく話し合った結果、SonicWallは、サービスプロバイダーパートナーの具体的なニーズを満たすためにService Provider Overlayを開発しました。 SecureFirst Service Provider Overlayは、VelocityトラックおよびMasteryトラックと組み合わせて使用できるように設計されているほか、あらゆるビジネス戦略にも対応できるように開発されています。 このオプションでは、シンプルで柔軟な価格設定および請求モデル、専用ツール、パーソナライズされたサポート、コミットメントなしの月額請求オプションなどをご利用いただけます。SonicWallと提携すると、SonicWallがサービスプロバイダーの実務に投資することになるため、サービスプロバイダーの収益の機会と収益性が高まるほか、その顧客はクラス最高のサイバーセキュリティソリューションの幅広いポートフォリオを利用できるようになります。 望む成果を得るために必要なツール 成功を推進するための最も強力なツールの利用を、すでに成功している人だけに限るとすれば、それは無用の長物となってしまいます。SecureFirstでは、パートナーの皆様はトレーニングや事業計画に取り組む必要はなく、最初からSonicWallのパートナー特典をご利用いただけます。 このような特典は、パートナーのビジネスのあらゆる側面を強化するように設計されており、次の4つの主要カテゴリに分類されます。それは、「意識向上」、「販売」、「イネーブルメント」、「技術アシスト」の4つです。これらの特典は、SonicWall Partner Marketing Playbookや既存のキャンペーン資料から、取引登録および幅広い専門家へのアクセスまで多岐にわたります。 まずはお試しください! ご存知のとおり、SonicWallは、総所有コストを抑えてクラス最高の製品を提供しています。さらに当社では、業界をリードする各種特典、分かりやすく定義されたクラスアップパス、プログラムに直接組み込まれた柔軟性など、今回改良されたSecureFirstパートナープログラムによって、優れたパートナーエクスペリエンスを提供できるものと確信しております。 新規パートナーの皆様には、オンボーディング時にこれらの変更をご確認いただけるようになっています。ただし、新プログラムにスムーズに移行できるよう、既存のパートナーの皆様の場合は、当社との取引方法が直ちに変更されることはありません。既存のパートナーの皆様には、新プログラムへの移行に関してSonicWallチームと緊密に協力するための十分な時間を設けてあります(2024年2月1日まで)。 SecureFirstパートナープログラムに導入される改良点の詳細を是非ご覧ください。こちらからパートナーにご登録いただくと、当社のSecureFirstパートナープログラムの特典をお受け取りになれます。

Feature image that encourages visitors to upgrade to our latest next-generation firewall (NGFW) for free - trade in a legacy or competitor appliance and purchase our 3-Year EPSS.

超お得な3 & Freeプロモーションでネットワークを強化

あらゆる規模の企業が、複雑な現代のサイバーセキュリティ情勢に対応する方法を模索しており、適正価格の理想的なファイアウォールソリューションを見つけることはIT戦略の成功に不可欠です。マルウェアは組織とその評判に深刻な影響をもたらす大きな脅威です。特にランサムウェア攻撃集団やその他のサイバー犯罪者はネットワークを攻撃し、データを盗み出し、組織内に混乱を引き起こす機会をうかがっています。 マルウェアによる損害が生じる前にリアルタイムでマルウェアを速やかに検出して阻止できるファイアウォールアプライアンスが必要です。 「3 & Free」が非常にお得である理由 期間限定のSonicWall 3 & Free NGFWプロモーションは、新規または既存のお客様のコスト効率が高く、負担が少ない方法で最新の次世代ファイアウォールにアップグレードできます。さらに、優れたサービスパッケージを格安で手に入れることもできます。 今回の驚くほどお得なキャンペーンをお見逃しなく: 今から2023年12月31日まで、Essential Protection Service Suite(EPSS)の3年契約と、現在ご利用中の競合他社製品またはSonicWallの旧アプライアンスのアップグレードもしくは下取りで、無料のSonicWall次世代ファイアウォールを入手できます。 Essential Protection Service Suite(EPSS)を備えた新しいSonicWall次世代ファイアウォールには、高度なマルウェア、ランサムウェア、暗号化された脅威、ウイルス、スパイウェア、ゼロデイ攻撃などに対する防御をはじめとした絶えず進化し続けている脅威環境で組織が安全を維持するために必要な業界最先端の保護機能があります。データ、デバイス、ユーザーの安全が保証されるため安心できます。 今回のプロモーションの注目点 今回のプロモーションはあらゆるビジネスに最適なサイズです。無料の次世代ファイアウォールアプライアンスを入手できる絶好のチャンスであるだけでなく、最高レベルのサービスと技術も手に入ります。また、新しいソリューションの導入後も節約効果は続きます。SonicWallとFortinetを比較したTolly Groupによるサードパーティテストにおいて、SonicWallのソリューションの3年間のTCOが大幅に低いことが判明しています。 当社の包括的なEPSSパッケージには以下のような特長があります。 Capture Advanced Threat Protection(ATP)と特許取得済みのRTDMI™ ゲートウェイアンチウイルス アンチスパイウェア 包括的アンチスパム コンテンツフィルタリングサービス(CFS) アプリケーション制御 侵入防止サービス ファームウェアを含む年中無休の24時間サポート SonicWallのCapture […]

First-Half 2023 Threat Intelligence: SonicWall Mid-Year Threat Report Cover

2023年上半期脅威インテリジェンス: 暗闇に身を潜めているサイバー犯罪者を追跡

過去5年間で、サイバー犯罪者グループはますます企業化しています。2020年代初頭は自らを売り込む段階でした。犯罪者グループは、自分たちが深刻な存在として受け止められること、そして被害者との「正当な」取引に対する「評判」を確立することの両方によって有名になろうとしていました。それほど有名ではないグループも、大規模なグループのブランド力を借りることで名を知られるようになり、自分たちの周囲のブランド認知度から利益を得ることを期待していました。 しかし、現金が降り注ぎ続ける中で、サイバー犯罪者グループは1つのことを見落としていたように思われます。犯罪者グループは、自分たちが模倣していた企業のような法人ではありませんでした。実際に、政治家や警察が取り締まりを強化し、犯罪者グループが自分たちに法律という力が向けられていることを知ったときには、多くの人々は、犯罪者グループには合法的なものは何一つないことに気付きました。 サイバー犯罪者が逮捕されるたびに、同じ言葉が繰り返されます。「私たちは取り締まりの努力を称賛しますが、逮捕が永続的な変化をもたらすとは思っていません。」しかし、このほどリリースされた2023年版SonicWallサイバー脅威レポートの中間アップデートで報告されているように、2023年上半期のデータを見ると、この既成概念に疑問が提起されます。犯罪者はスポットライトを避けて、クリプトジャック、IoTマルウェア、暗号化された脅威のようなリスクの低い活動に集中し始めています。 マルウェアは引き続き移行中 マルウェアは基本的に前年から横ばいであり、2022年の上半期と比較してわずか2%の減少です。しかし、これは表面下で大きな変化が起きていないという意味ではありません。北米は(世界全体における27億件のうち)13億件の被害を記録し、依然としてマルウェアの大部分を占めていますが、減少した唯一の地域でもありました。対照的に、ヨーロッパと中南米は2桁の増加となっています。これは、サイバー犯罪者が新しい環境に攻撃対象を移していることを示めしています。 当社の調査でマルウェアの減少が確認されている業界はありませんが、特に教育や金融の業界の顧客はマルウェアの増大に直面しています。 ランサムウェアは減少、ただし反転の可能性あり サイバー犯罪者が捕まらないことにより大きな関心を示している場合、犯罪者が自分自身について公表し、自己紹介するようなサイバー犯罪の形態であるランサムウェアの減少は予想されます。それでも、2022年の最初の6か月で攻撃件数が41%減少したため、多くの人々は、サイバー犯罪者がランサムウェアを断念しているのかどうか疑問に思うかもしれません。 当社がそのように考えていない理由はいくつかあります。そのうちの1つは、当社が2023年に目にしているランサムウェアのトレンドラインです。前年からのトレンドラインは依然として減少傾向ですが、月ベースでは、ランサムウェアは増加し、第2四半期は第1四半期より74%高くなっています。 クリプトジャックは引き続き記録的な増加 しかし、ランサムウェアが減少しているとすれば、その代わりに何が増加しているのでしょうか?いくつかの攻撃タイプの増加が確認されていますが、おそらく最も顕著なものはクリプトジャックです。  2023年上半期のクリプトジャック攻撃の件数は3億3,200万件に達しており、年初から399%という驚異的な増加となっています。この数値は新記録であるだけでなく、2023年には他のすべての年の記録を合計した件数を上回る勢いでもあります。 IoTマルウェアは3割を超える増加 SonicWall Capture Labsの脅威研究者は、2023年上半期もIoTマルウェアの件数は増加傾向が続いており、37%増加して7,790万件に達したと指摘しています。このペースで進むと、IoTマルウェア攻撃の件数は過去最高だった前年の合計を容易に上回ります。 他のタイプの脅威で見られているように、北米では攻撃が減少しています。ただし、わずか3%であり、この減少はアジアと中南米における3桁の増加によってそれ以上に補完されています。特にインドでは、これらの攻撃の件数が大きく増加しています。IoTマルウェアは311%の爆増となりました。 悪意のあるPDFやMicrosoft Officeファイルは2桁の減少 2023年上半期の悪意のあるPDFが関連する攻撃の件数は10%減少しましたが、悪意のあるMicrosoft Officeファイルの使用はさらに大幅に減少しました。これらの攻撃は、2022年の同じ期間と比較して驚異的な75%の減少となりました。この減少は、Microsoftの近年のセキュリティ強化の取り組みが一因となっている可能性もありますが、継続的な減少となるかどうか、サイバー犯罪者がこれらの新しい制限の周辺を攻撃するかどうかは、時がたてばわかるでしょう。 SonicWallの社長兼CEOであるボブ・ヴァン・カークは次のように述べています。「企業、政府、世界中の人々への際限のないデジタルによる侵害行為は激化しており、脅威の情勢としては拡大が続いているように見えます。サイバー犯罪者は冷酷です。当社のデータが示しているように、犯罪者はこれまで以上に機会をうかがっており、前例のない勢いで学校、連邦政府や小売組織を標的にしています。2023版SonicWallサイバー脅威レポート中間アップデートは、犯罪者の考え方と行動を理解するための助けとなり、組織自体の保護と、悪意のある活動に対するより強固な防衛策の構築に役立ちます。」 レポートの全文はこちらから。.

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